1. MIDIは「音のデータ」ではない
MIDIを初めて聞いたとき、「音のデータ」だと思いがちです。でも、厳密に言うとMIDI自体は音ではありません。
例えば、CDやMP3のような音声データは「実際に鳴っている音」を記録しています。しかしMIDIは、「どの音を」「いつ」「どのくらいの強さで」鳴らすかという指示書のようなものです。
POINT:MIDIは「演奏の指示書」であり、音そのものではない
2. MIDIは「楽譜みたいなもの」
MIDIを一番近いものに例えるなら、電子版の楽譜です。
楽譜には「ドレミの高さ」「長さ」「強弱」などが書かれていますよね。MIDIも同じように、以下の情報を持っています。
- 音の高さ(ドレミのどの音か)
- 音の長さ(どのくらい鳴らすか)
- 音の強さ(Velocity と呼ばれます)
- タイミング(いつ鳴らし始めるか)
楽譜が「紙に書かれた情報」であるように、MIDIは「デジタルな情報」です。
3. 音を鳴らすのは「楽器」
楽譜だけでは音は鳴りません。誰かがピアノを弾いたり、オーケストラが演奏したりすることで、初めて音になります。
MIDIも同じで、MIDIデータだけでは音は鳴りません。MIDIの情報を受け取って音を鳴らすのが、DAWやシンセサイザー、音源プラグインなどの「楽器」です。
同じMIDIデータでも、ピアノの音源で鳴らせばピアノ曲に、ベースの音源で鳴らせばベースラインになります。
POINT:同じMIDIデータを、どんな「楽器(音源)」に渡すかで、曲の表情が変わる
4. MIDIがDTMでよく使われる理由
現代のDTMでは、MIDIが打ち込みや演奏編集の中心的な仕組みとして使われています。もちろん、録音したAudioやLoopだけで曲を作ることもできます。
ピアノロールに並ぶ音符や、ソフト音源で鳴らすコード、ドラム、メロディーは、通常MIDIの演奏情報として扱われます。音源は「いつ、どの音を、どれくらいの強さで鳴らすか」を受け取り、実際の音へ変換します。
MIDIがあるからこそできること:
- 間違えた音を後から自在に修正できる
- キー・テンポ・強弱を、演奏後でも変えられる
- 同じメロディーをピアノでもシンセでも別の音源で試せる
- 鍵盤がなくても、マウスで音符を打ち込める
つまり、MIDIはDTMで広く共有できる演奏情報の共通言語です。Audioと役割を分けて理解すると、打ち込みと録音を組み合わせやすくなります。
5. NukesakuCOMPOSEでもMIDIで作曲
無料Beta版を配布中の NukesakuCOMPOSE も、MIDIを使って作曲をサポートします。
コード進行、メロディー、ベース、アルペジオ、リズムをMIDIとして生成し、気に入ったパートをDAWへドラッグできます。
MIDIは作曲の「共通言語」のようなものなので、MIDIを理解しておくと、色々なツールやDAWを組み合わせて使いやすくなります。
まとめ
MIDIは「音そのもの」ではなく、「音を鳴らすための設計図・楽譜のようなデータ」です。
音を実際に鳴らすのは、その情報を受け取る「楽器=音源」です。
この違いを理解すると、DAWでの作業や作曲ツールの使い方が、ぐっと見えてきます。